2024年4月5日の金曜ロードショーで〈すずめの戸締まり〉が地上波初放送になります。
〈すずめの戸締まり〉の本編で登場する黒猫〈サダイジン〉は見た目のかわいさとは反対に、謎が多いキャラクターです。
この記事では次の内容を考察します。
- サダイジンは東の要石だったのになぜ抜けたのか?
- サダイジンの正体は?
- サダイジン・宗像羊朗(むなかたひつじろう)の関係性
- ダイジン・サダイジンの関係性
考察結果は次のようになりました。
- サダイジンが抜けたわけ:鈴芽がダイジンを抜いたことで起きた地震
- サダイジンは元々は人間で草太と同じ閉じ師だった?
- サダイジンは宗像羊朗より目上(先輩)の閉じ師だった?
- ダイジン・サダイジンはどちらも要石で、ミミズを押さえ込んでいた
それぞれ詳しく解説します。
〈すずめの戸締まり〉サダイジンは東の要石だったのになぜ抜けたのか?
東の要石だったサダイジンが抜けた理由は、地震が起きたからです。
順を追って解説します。
サダイジンが抜けたタイミングは、鈴芽がダイジンの後を追いかけて東京のお茶の水に来た時でした。
ここで、草太のセリフを思い返してみましょう。
抜けたんだ!2つ目の要石が!
このセリフは、ミミズがトンネルから出てきたのを見た時に話しています。
そして、ミミズがトンネルから出てきた時には地震が起きているんです。
なので、サダイジンが抜けた理由は地震であると考察することができます。
ダイジンが抜けて起きた地震によってサダイジンは抜けた
サダイジンが抜けた原因となった地震をもっと遡ると、ダイジンが抜けたから起きた地震だと言えます。
ここでも草太のセリフにヒントがあります。
一時的にに閉じ込めただけだ。要石で封印しなければミミズはどこからかまた出てくる。
ダイジンはミミズを抑え込む要石の役割を果たしていました。
ですが、鈴芽に抜かれたことでミミズは動けるようになり、各地で地震を引き起こすようになりました。
ダイジンが鈴芽に抜かれなければ、もしかしたらサダイジンが抜けた地震も起きていなかったかもしれません。
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〈すずめの戸締まり〉サダイジンの正体は?宗像羊朗とはどんな関係?
サダイジンの正体は、元々は人間で草太と同じ閉じ師だったと考察できそうです。
ポイントは草太の祖父である宗像羊朗の元にサダイジンが現れた時の宗像羊朗のセリフです。
お久しうございます。あの子についていかれますか。よろしくお頼み申す。
『お久しうございます。』と語りかけていることから、初めて会ったわけではなくずいぶん昔に会ったことがあることがわかります。
また全体的な敬語から、宗像羊朗よりも先輩・目上の人のようだということもわかります。
人間が要石になれることは、本編中に草太が要石になることからもわかります。
草太はこれから何十年もかけ神を宿した要石になっていく。
この宗像羊朗のセリフから、草太と同じようにサダイジンも過去には人間で、長い時間をかけて神を宿した要石になっていったのではないかと考えられます。
そして、閉じ師は誰でもなれるわけではありません。
こちらも宗像羊朗が話すセリフにヒントがあります。
只人(ただびと)に関われることではないのだよ。
普通の人が閉じ師になるのではなく、閉じ師の役目や要石、後ろ戸、ミミズ、常世のことなど理解している人が代々受け継いで閉じ師になるのです。
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〈すずめの戸締まり〉サダイジン・ダイジンの関係性
黒猫のサダイジン・白猫のダイジンは、どちらも要石です。
草太が持っている『閉ジ師秘伝の抄』には『西の柱と東の柱の二本』という表現があります。
西の柱は鈴芽が抜いたダイジン、そして東の柱がサダイジンです。
ミミズの頭をサダイジンが、尻尾をダイジンが抑えていたことで、ミミズが動かないようにしていました。
ですが、鈴芽がダイジンを抜いたことで尻尾が自由になり、サダイジン一人ではミミズを抑えることができなくなってしまいました。
ダイジンがサダイジンに「シャー」と威嚇しているのはなぜ?
ともに要石としての役割を果たしていたダイジン・サダイジンですが、なぜダイジンはサダイジンに対して威嚇したのでしょうか。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
- ダイジン…子供っぽい性格、鈴芽の心とシンクロしている部分がある
- サダイジン…大人っぽい性格、人のネガティブな心を増幅してしまう部分がある
ダイジンは鈴芽の心に近い部分があって、子供っぽい印象です。
一方で、サダイジンは鈴芽の叔母である環さんの心とシンクロして、環さんは鈴芽に対するネガティブな感情を話してしまいます。
環さんは鈴芽の母親が亡くなって、鈴芽を引き取って宮崎へ連れ帰った経緯があります。
コブ付きなんて婚活がうまくいくわけない
私の12年返して
環さんはこんなことを言うつもりはなかったと思いますが、サダイジンの力によって話してしまったのです。
こういったことを大好きな鈴芽に言わせたくないと考えたダイジンが、鈴芽に近づかないように威嚇した可能性があります。
サダイジン・ダイジンは何をして欲しいのか
サダイジン・ダイジンどちらも要石ですが、当初の目的はそれぞれ違っていました。
- ダイジン…鈴芽のうちの子になる、自由になりたい
- サダイジン…要石としての役目を果たしたいので、元に戻して欲しい
ダイジンはとても子供っぽい性格です。
鈴芽に抜かれて自由になった上に、鈴芽がダイジンにこんなことを言ってしまいます。
ウチの子になる?
この言葉が嬉しくて、ダイジンは要石の役目を草太に押し付けて、鈴芽と一緒にいようとします。
そんな中、鈴芽と一緒に日本を巡る旅の途中に、サダイジンと出会います。
サダイジンはダイジンとは違い、要石の役目を全うしようとしています。
旅をする過程で、鈴芽に特別好かれているわけではないとわかったダイジンは、大好きな鈴芽を守る・助ける・役に立ちたくて要石に戻る覚悟をします。
ダイジンの代わりに要石になった草太を救うために、鈴芽と一緒に常世へ入ったダイジン・サダイジンは、要石に戻ります。
そして、鈴芽と草太によってミミズに打ち込まれ、日本を大災害から救うのです。
〈すずめの戸締まり〉サダイジンがなぜ抜けたのか?まとめ
〈すずめの戸締まり〉に登場するサダイジンがなぜ抜けたのか、その理由とサダイジンの正体、宗像羊朗・ダイジンとの関係性についても考察しました。
- サダイジンが抜けた理由は、鈴芽がダイジンを抜いたことで起きた地震
- サダイジンは草太と同じ元閉じ師の可能性がある
- サダイジンは宗像羊朗より目上(先輩)の閉じ師だった可能性がある
- ダイジン・サダイジンはどちらも要石で、東西の要石としてミミズを押さえ込んでいた
鈴芽がダイジンを抜いたことで、サダイジン一人では抑えきれなくなって抜けてしまったのではないかと考えられます。
サダイジンの正体や宗像羊朗との関係性は本編では語られないので、あくまでも考察です。
ですが、それぞれの関係性を考えながら見ると、他のセリフにも何か意味がありそうな気がしてきますね。
この記事を参考に〈すずめの戸締まり〉をさらに楽しんでくださいね。